アート運転代行大阪
大阪府公安委員会認定 第620292号
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都島区 運転代行

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ヒーローの恋愛事情ですが、
日本にも“トレンディドラマ”と称された作品がありまして、
『鳥人戦隊ジェットマン』という。
リーダーのレッド以外は事故で超人化(エネルギー波の流出による)した何の覚悟も矜持もない一般人で、人類平和よりも一個人としての幸せを追求する。為に、レッドに一目惚れしたホワイトと、個人的感情を排して世界平和に貢献しようと取り合わないレッドにライバル感情を剥き出しにするブラックの三角関係で、屡々戦闘放棄(イエローは野菜しか興味がない農業青年。ブルーはアイドルを夢見る女子高生)でレッドしか出撃してないことも多々。
任務にしか頭にないレッドも敵の幹部が、別の人格を植え付けられていた
目の前で死なせてしまったと思っていた恋人だと判明した時に自我崩壊寸前まで追い詰められたりするなど、昼ドラか韓流ドラマ並のジェットコースター展開。ジェットはレールじゃなく空飛べよ。
愛を全否定していた別の敵幹部が、取るに足らない人間の女を助けて洗脳してまで側に置いていたり、
これまた別の幹部に嵌められ(明確な首領がおらず、幹部の合議制。その為、水面下では足の引っ張り合い)て記憶と力を奪われてただの人間として彷徨う中で助けられた少女にほだされかかるも、記憶とともに甦った力で愛を愚劣な感情と吐き捨てて少女を滅殺するに至っては、
子供のトラウマにならないか心配するほどでした。

慕ってくるホワイトと敵になってしまった恋人に揺れるレッド、
そんなレッドよりもと、一途に剥き出しの感情をぶつけてくるブラックと引っ付いたり離れたりしつつも、
敵方も、
記憶の乖離から情緒不安定になっていく女幹部に
自分に悪態をつくただの下等な人間の女を、それでも側から離さない幹部に
合理的思考で感情など持たないはずのロボット幹部が人間の女を護って散っていく中で、
全てを出し抜いて幹部の頂点に立つも結局は力を削がれ奪われて廃人となり、身元不明の人間施設に収容される段では、役者の怪演(虚ろな表情で口から顎先を伝い落ちる粘っこい涎を引きつつ車椅子を押され、施設の格子扉が閉まる音に怯え、突如拘束服を破かんばかりに暴れて数人がかりで取り抑えられる)もあって、
やっぱりトラウマものでした。

情緒不安定になりつつも、甦った記憶と人類の敵の幹部として行なってきた悪業に苛まれて、
もはや元の場所には戻れないと、自分の記憶を奪った者に一矢酬いんとするが力及ばず散華する恋人を目の当たりにしてレッドは奮う。2号ロボを使ってただ一人壮絶な相討ち(所謂、俺ごと撃て。もろとも心中)を謀るも、
ブラックの的確な操作と強靭な肉体と強固な意志、嘗ての恋人の想いにより満身創痍ながらも生き延びたレッドとホワイトは数年後に結婚式を挙げる。
その式場に遅れながらも嬉しそうに花束を買うブラック。その前で起こった引ったくりを取り抑えるもナイフで刺され、式場の片隅のベンチでレッドとともに自分たちが守った空を見上げながら静かに息を引き取るラストに至っては、
もはや子供番組じゃねェと思いました。
実際、今のライダーは子供より一緒に観ている(母)親を意識した造りになってますね。

まぁ、ジェットマンほど、恋愛感情のエゴを取り上げ(られ)た作品はそうはありませぬな。

ちなみに、メインのシナリオライターが書いた小説版は、
もっとドロドロしてます。ドロッドロです。

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