アート運転代行大阪
大阪府公安委員会認定 第620292号
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日別アーカイブ: 2015年7月31日

中央区北浜

『マトリックス』は、現実だと思わされていたのが仮想空間上での幻覚で、実際は、人間は機械への電力供給用の生体電池でしかないという、非情な世界でした。
さて、『胡蝶の夢』のように夢か現か、現実と幻想の境が曖昧模糊とした作品は結構昔からありまして、
この世界は龍が観ている夢で、龍が目覚めると世界が終わるという話もあります。龍ではなく巨大な蛤という説もありますが、この蛤は“蜃”とも呼ばれて、蜃気楼の原因ともされていますね。ちなみに、蜃は龍の眷属だそうです。

児嶋冬樹の『黄金の竜騎兵』という作品がありまして、
主人公は地下鉄で戦場に通うという日常が、ある時に異常だという認識を持ち、それを境に現実と非現実の境界が狂い始め―…という話です。
多分入手不能ですのでかいつまむと、
宇宙人と戦う“戦場”が壮大な殺し合い遊戯ではないのか?という疑問を持ち、疑心暗鬼に陥る主人公。家族と恋人未満の幼馴染みとの平和な日常を守ろうとするが、
実は、侵略異星人との戦闘の日々が現実で、平穏な生活、幸せな日常が擬似的に見させられていた夢幻であった―… 人類文明は大半を破壊され、人工子宮で産み出された人間は戦闘意欲に欠けていた為、“守るべきもの”を持たせる為に、人類が一番幸福であった時代の生活を“夢”見させていたのであった―。
結構面白いですよ。絶版ですが。
二作目の『黄金の一角獣』は、主人公とその装備(戦意の高揚に併せて黄金色に染まる具足と槍、剣にAI内蔵の戦闘バイク)に敵が宇宙人であるという以外はまったく違う作品になっていてわけが判りませんけどね。主人公は記憶喪失状態ですし。

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